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戸惑うあたしに、恭ちゃんはメールをやめて電話をかけてきてくれた。
『もしもし』
『もしもし?』
『いきなり電話でごめん。しかもマコトの携帯からで・・・!俺の携帯電源きれかけでさ。』
『あ、いいよ!』
『メールでもいったけど。昨日のこと、考えてくれた?』
『やっぱ、恭ちゃん彼女いるから・・・』
『彼女には別れよ、ってメールしたから』
『え・・・』
『付き合って・・・くれる?』
優しい恭ちゃんが好きで
ここまであたしを思ってくれる恭ちゃんが
愛しくて、
愛しくて。
軽い女でもいい。
迷う理由なんてひとつもなくなった。
そんなことを考えながらも出した答えは
『よろしくお願いします』
『こちらこそ!』
『おめでとう!』
2人の会話にわって入ってきたのはマコト君。
『恭ちゃんは本間ええ奴やで。信じてあげて。幸せにしてくれるで』
普段お調子者のマコト君の真剣な言葉。
思わず笑顔になった。
8月7日 気持ちが通じた、夜
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