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「キス・・・すんの?」
目をあわせずに言ったのはあたしのほうだった。
「別にキスせんでええよ?」
「でもマコト君が・・・」
「あいつなんてほっといてええって!!
適当に『キスした』っていっとくし!!」
「そっか。」
「んじゃあマコト追いかけるわっ!」
「ちょっと待って!」
「え?」
夕日の逆光でアツシの顔が
よくみえなくて
「あつしは・・・キスしたい?」
夕日の光できっとあたしの顔は真っ赤に染まっていて
「え・・・いや、したいけど・・・」
「・・・・する?」
「・・・・うん」
暗くてよく見えないアツシの顔もきっと真っ赤に染まっていたはずで。
まこと君に、背中を押されて
それからあたしたちはキスした。
二人とも初めてのキスで、なんだかぎこちなくてそれでも胸にはいっぱいの幸せ。
そんな純粋な二人だった。
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