石神井公園殺人事件

秋の恋

秋風が随分冷たく感じてきた・・・。

しかし、今の池内悟にはそれを感じる事がなかった。。。

春の様な暖かさを感じていたそして・・・

悟は今、霜焼けの一歩手前の痛いのか痒いのか痛いんだけどかいて見ると案外気持ち良いみたいな・・・・何とも言えない不思議な心の状態だった。

その理由は半年前に入社してきた佐々木広子。

ばっと見た目深田恭子にも似た・・・・落ち着きがあって、色白美人。しかし話してみるととても明るい。

男はゲンキンなもので素敵な女性が現れると何故かウキウキだ。

「今日は何位だった？」

「今日はね～最下位なの～」

何のことはない。朝の挨拶はきまってテレビの占いの順位だ。

しかし、そんなたわいもない会話にも心が休まる悟…

もちろん悟だけではない。独身男性は、ことある事に佐々木を食事に誘った。

同僚の渡辺誠もその一人だ。

そんなある日・・・・11月20日。

思いも寄らない出来事が起った…