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「………ーいて、次のニュースです。昨夜未明、神奈川県在住の 佐川洋華(ヒロカ)さんが、何者かに刺されて死亡しました。現場には争った後は無く、警察は通り魔の可能性が高いと指摘していますが、詳しい事はまだ分かっていません。続いて、福井県のー……………」
『…また通り魔か。最近の世の中は物騒だねぇ…。』
私、加藤陽菜(かとうはるな)
花見沢大学の2年生。
学部は医療専門。
とまぁ…普通の女子大生です。
『何言ってんの…?陽菜…。』
『あ 修治。いやね?読者のみなさまに自己紹介を…』
『 誰だよ…読者のみなさまって…。お前とうとう頭イカれちゃった?』
この失礼極まりない男。瀧澤修治(たきざわしゅうじ)は、一応あたしの彼氏様…。花見沢大学の3年生。めちゃくちゃ頭がいい。隠れ鬼畜。
『誰が鬼畜だって?』ニッコリ
『…さぁ?誰だろねー…。アハハ…。あ!!いけない!!もうこんな時間だわ!!早く次の講義に行かなくちゃ!!』
『 またんかボケっ!!このあほんだら!!』
『誰があほじゃボケなす!! あ…』
『…まぁ許そう。ニッコリ
つか お前聞いたか?』
修治サン、確実に許してないですよね…。
『聞いたって…何を?』
『あー…やっぱ聞いてないか…。』
『だから、何を?』
『国文の鶴見教授の娘いたろ?』
『あぁ はげたかの娘? 確か、この大学だよね?』
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