お前が俺様の花嫁だ

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ルイさんとあたしが話していたらアルジェンさんがコホンと咳払いをして   「ルイ様、ちょっとよろしいですか?」   アルジェンさんがそう言うとルイさんはアルジェンさんの方へ歩み寄り、何かを話しているようだった。 何話してるのかな?   「ルイ様、本来の目的をお忘れに なりませんように…」   「ふん、そんなこと言われなくともわかっている」   「あのお方は"予言"によって選ばれた吸血鬼族第一王子…ルイ様、貴方様の花嫁になるお方、上手くやってくださいね?」   「大丈夫だ、任せておけ。人間の女なぞ取るに足らん」   「それは頼もしい限りでございます」   …暫く2人で話していたがアルジェンさんがこちらに振り向いて   「では雛様、ルイ様 のこと宜しくお願い致します」   「あっ、はい!任せてください!」   アルジェンさんはふっと微笑み、一礼して去っていった。
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