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「あ、あの~あなたは?」
あたしがそう訪ねると、長い金髪を一本に束ねている眼鏡をかけたこれまた綺麗な顔した男の人が、あたしの方に向き直り、すっとあたしの手の甲にキスをした。
「なっ…!?」
「失礼いたしました。私はルイ様のお付きのアルジェンと申します。以後お見知りおきを…」
「は、はぁ…」
お付きって…もしかしてルイさんってお金持ちの家なのかな?…
「アル、彼女がびっくりしているじゃないか」
少し黙っていたルイさんがアルジェンさんを注意した。
そしてあたしに少し微笑みかけた。
「ごめんなさい。びっくりさせてしまって…えっと、お名前は…」
「あっあたしは「ルイ様、彼女が水城雛様ですよ!」
「水城雛様、16歳。
黒髪をツインテールにしていて可愛く愛嬌がある。
成績、運動どちらも平凡。得意なものは特になし。
身長は154㎝と小さい。
体重は「わーわーっ!!!それ以上言わないでー!!!」
アルジェンさんがあたしの代わりにあたしを紹介してくれた。余計なことも言ってくれたけど…
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