11人が本棚に入れています
本棚に追加
/97ページ
二人の過去を聞いて俯くジェイ
「…そうか、悪いな聞いちゃって」
「構わないよ」
ケラケラと笑い気にするなと返事でもしておく
「そうか、じゃあお前等がアルス王子が言っていた二人か」
「王を知ってるの?」
これは驚いた、ジェイが王をしっているとは
「あぁ、彼は器がでかいよな、よく俺に世界の情報を聞いて世界の状況を確認している。平和かどうかしりたいらしい」
二人は誇らしげだった
当たり前だ王こそ世界最高の人だ
「なら、お前等にひいきしなきゃな」
こちらを向き笑顔ではなしてくる
「とりあえずお前等はライセンスをとりに行ってこいよ」
あぁそうだった壊し屋の免許がなきゃ名乗っちゃいけないし、仕事が出来ないんだった
「どこでやっているの?」
まずは情報収集からだ
「荒野を西に抜けて、川と山を超えた所にでっかい町があるそこが会場だ」
丁寧に場所を教えてくれる。遠いけどいけない距離ではない…だけど
「町が会場なのか?」
建物とか広場じゃなくか?
「色々な奴らが来て壊していくから町が会場になった。終わったら好きなライセンスが貰える」
破壊に関しては納得
「好きなライセンスがもらえるって…どうゆうこと?」
ふー、とタバコの煙吹き出し一息つく
「この世界には色々と変わった職業があるだろ、壊し屋みたいな」
頷く二人
確かに、一般的な職業があるなかかなりマニアックな職業もある
「最終的にそれらの仕事は強くなきゃいけないんだよ、だから一緒にまとめて試験をやっちまおうって事だよ。だから受かったら好きなライセンスがもらえる」
納得する二人
「受かるのは少ないの?」
人数制だとめんどくさいしな
「ある程度強ければなれるけど、やはり周りがレベル高いと審査もハードル高いだろうな」
はんそんなの
「関係ねぇよ」
二人が一斉にみる
これだけは絶対の自信がある
「俺とメイが最強だ」
コーヒーを飲みながら答える。あぁウメェ
「リオン…」
少し頬をそめるメイ
「…そうだな。まぁのろけるのも良いが…」
のろけてねぇよ!?
「いきなりで悪いが後4、5時間で試験始まるぞ。次回は一週間後だぞ」
ピュン
一週間?
まってられるか!!
二人は店からいなくなった。静かになった店内ひとりコーヒーをあっためて飲み干す
「やれやれ…何もなきゃ良いけど…」
最初のコメントを投稿しよう!