プロローグ

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両親がいて、優しい村人がいて友人がいたあの村が既に無くなっていた いや、正確には原型を留めていなかった… 家は焼け崩れ、道は掘り起こされ、村の真ん中にある綺麗な噴水は砕け、辺り一面火の海 そこは地獄だった 二人は駆け出した 両親が待つ幸せの家へと… 二人は願った 《何もいらない、いらないからパパとママだけは…!!》 心からの必死な願いしかしそれは…届かなかった そこにいたのは…既に両親と呼ばれる物では無いものと… 黒い服に黒いマント、そしてフードを深く被り佇む男の姿
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