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「出る出ないはお前次第だ、アルビート!ほらっ、さっさと召喚しろ」
「わーかったよ、うるせーな!さっさとやればいーんだろ?」
「そうだ、やればいい」
「ったく。イエールはうるせーったらありゃしねー」
イエールは、右手でしっしっとアルビートを払うと、ぶつくさ言いながらもアルビートは魔法陣へと入って行った。
イエールは、アルビートの悪態にも動じることはない、それはいつものことなのだろう。
「さて、と……あれ?召喚の詠唱なんだっけ?」
アルビートの呟きはイエールにも聞こえたようで、イエールは魔法陣から少し離れた場所から怒鳴った。
《我、汝に呼び掛ける者、我の声に応えよ》
「だ!それぐらい覚えておけ!!」
イエールがそう叫んだ瞬間、魔法陣は光り輝く。
「し、しまったぁぁぁあぁ!!」
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