召喚

3/9
前へ
/63ページ
次へ
「出る出ないはお前次第だ、アルビート!ほらっ、さっさと召喚しろ」 「わーかったよ、うるせーな!さっさとやればいーんだろ?」 「そうだ、やればいい」 「ったく。イエールはうるせーったらありゃしねー」 イエールは、右手でしっしっとアルビートを払うと、ぶつくさ言いながらもアルビートは魔法陣へと入って行った。 イエールは、アルビートの悪態にも動じることはない、それはいつものことなのだろう。 「さて、と……あれ?召喚の詠唱なんだっけ?」 アルビートの呟きはイエールにも聞こえたようで、イエールは魔法陣から少し離れた場所から怒鳴った。 《我、汝に呼び掛ける者、我の声に応えよ》 「だ!それぐらい覚えておけ!!」 イエールがそう叫んだ瞬間、魔法陣は光り輝く。 「し、しまったぁぁぁあぁ!!」
/63ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14027人が本棚に入れています
本棚に追加