「 導き 」

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         2月の東京…    降りしきる雪    赤いスーツケース     凍える指に何度も  何度も息を吹き掛けて   あなたを待っていた   冷たくなんかなかった   駆けつけたあなたが     私の手を取り   すぐに温めてくれるの     知ってたから    あの夜に    帰りたいよ    どこにも行けない     二人なら      あの場所から     どこへも          行かなくても    良かったのに           
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