「 導き 」

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       あの頃はまだ  何も知らなくて  互いを好きな気持ちだけで  それだけで  乗り越えられると  信じていた  手を繋ぎ  歩き出した道のり  希望は捨てないと  信じていたけれど  前に進んでいたのは  私だけだったんだね  ふと振り向くと  足踏みしている  あなたが見えた      ごめんね…  もう  手を離すよ  痛かったんだよね  手を離すよ  だけど…  私はどこへ行けばいいの  もう……  振り向いても  あなたが見えない  前を見ても  何も見えないというのに                   
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