18人が本棚に入れています
本棚に追加
/71ページ
それから一週間が過ぎた。無事中村の謹慎が解けて、入学してやっと普通に登校してきた。
太一
「ありゃ中村さんがワリぃよ。先公の前でタバコなんか吸うんだもんよぉ。」
太一が中村に言う。太一はいつも中村に冷静なダメ出しをする。
中村
「うぬぬ~。」
太一からあまりにも冷静に、的確にダメ出しをされる中村は、何も言い返せないでいた。
喜一
「そうだぜ中村さん。入学式から停学なんて、ただでさえバカなんだから、出席日数足んなくなんぞ?ギャハハハハ…あ。」
ゴンンッッ!!!
喜一
「・・・・・・ッッ!!!」
こいつはいつも一言多い
太一
「オメェもだょ喜一。まぁまぁ、中村さん。謹慎も解けたんだ。いいじゃねぇかよ。」
中村
「でもよぉ…。くそッ」
???
「コラッ秀吉!!喜一君のことポカポカ殴らない!!」
このコは秀吉と幼なじみの斎藤裕美。
中村と何でも言い合える唯一の女の子。
喜一
「そうだぜ中村さん。裕美ちゃんの言う通りだ、まったく。いてて。」
中村
「げっ!!裕美!!?お前が何でココにいんだょ!!?」
中村は裕美に、その気がないわけではないようだが、裕美が苦手。
裕美
「げっとは何よ!?同じクラスでしょバカ!」
中村
「ちきしょ~…どいつもこいつも人をバカバカ言いやがる…。」
太一
「いいんだ、裕美ちゃん。喜一もバカなんだし」
裕美
「とにかく秀吉!タバコをやめなさいタバコを。高校生なんだからね?」
中村
「ふぬッ…ウルセー女だぜ。」
裕美
「あん!?何か言った!?」
中村
「あはは。何も。」
裕美
「よし。」
スタスタ…
中村にタバコをやめるよう言い放った裕美は、女友達の方に歩いて行った
最初のコメントを投稿しよう!