冬に咲く花の名は

38/46
5239人が本棚に入れています
本棚に追加
/400ページ
ヒロもそれを聞くと少し目の色を変えた。 「これは願ってもないやないか。盾役一人、火力役二人、支援役一人。バランスめっちゃええで、ヒロ」 暫く考えた後にヒロは口を開いた。 「……確かにな。よし、わかった」 ヒロのその言葉を聞き、三人の表情は明るくなり笑顔が溢れる。 セラも嬉しいのか尻尾を上下に振った。 だが次のヒロの言葉で束の間の喜びはかき消される。 「ただし、条件がある」 全員がヒロの方へ向いた。 「何やねん、素直に入隊認めればええやん!」 「俺は中途半端は嫌なんだよ。それなりの覚悟してもらわないと入った時に困る」 「むー…………。まぁ確かにそうか」 達也もヒロの説得力ある言葉に尻込みし、賛成してしまう。 「わかりました。私もキチンとした形で入りたい。条件は何でも構いません」
/400ページ

最初のコメントを投稿しよう!