冬に咲く花の名は

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「条件は──」 葵は凛とした態度で条件を静かに聞いた。 条件は単純だった。 陽とヒロが竜騎士団入団を果たした期日。葵もそれと同じ期日内で入団するというものだった。 二人はロアドラを始めた当初学校があった。それを考えれば今は夏休み期間なので少しは余裕がある。 「わかりました。期日内で入団できるように頑張ります」 ゆっくりと頷く葵。 陽はヒロに問い掛けた。 「俺はそれのサポートしてもいいよね?」 「それは構わない。俺らも達也に手伝ってもらったからな。ただし陽も合間でレベル上げ等を怠らないようにしろよ。それも条件だ」 「うん、わかった。じゃあ葵、早速街に戻ってレベル上げから始めよう!」 「うん!」 二人は足早にセラの背中に乗り、トゥーガを後にする。 「二人とも頑張ってなー!」 達也も激励を送った。
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