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途中で陽は葵を気遣うも、葵は笑顔で大丈夫と答えた。
むしろこんなに夢中になったのは初めてと嬉々として言うばかりであった。
葵の飲み込みは早く、陽がアドバイスする事を素直に受け入れ自分の物にしていく。
それなので葵とユクは、めきめきとその実力を上げていった。
ユクのタイプだとソロプレイでのレベル上げでは効率が悪く、時には他のプレイヤーとパーティを組むこともあった。
ユクの体躯が大きくなり、羽ばたけるようになると騎乗許可証のクエストを受ける。
それも難なくクリアした。
そして条件を出されて十数日後。
入団試験のあるトゥーガへと到着した。
時刻は朝八時。装備を整え、葵は入団試験を受ける。
ここからは一人。
陽は葵を本部まで見送る。
「葵なら絶対入団できるよ。頑張って!」
「うん、頑張ってくるね」
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