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──二年前、日本の『アーテクト社』が家庭用ゲーム機『EXPERIENCE(エクスペリエンス)』を発売した。 それはゲーム業界に震撼(しんかん)を与えた。 EXPERIENCE(エクスペリエンス)は、その英単語の意味通りゲームの世界を実体感できるのだ。 EXPERIENCE(エクスペリエンス)では本体から接続された子機を頭部に付けることによって、その人間の情報の全てがデータ化される。 そして、そのデータが仮想世界で構築され、仮想世界でありながら五感をも体感できるゲーム機だ。 ──Actually near infinite virtual reality. 限りなく現実に近い仮想現実を実体感できる、このシステムはANIVR(エーエヌアイブイアール)と呼ばれるようになった。 このゲーム機の発売が発表された時、世界中のゲーム愛好家達が沸いた。 しかし、ゲーム機が発売されても各ゲームメーカー側が製作に追いつかない。 従来のソフトを製作するより費用、技術が掛かる。 という理由でソフトが著しく乏しく、ユーザーが手を出せず売上台数が伸びずにいた。 そこでアーテクト社は、自らソフトを手掛け市場に送りだした。 それが『ROAR OF DRAGONS(ロアーオブドラゴンズ)』 多人数参加型オンラインゲーム。 竜の育成を主軸にしたロールプレイングゲームだ。 このゲームの大きな特徴は、プレイヤーが育てられる竜が無限種いることだ。
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