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この無限種を可能にしたのは、アーテクト社が独自に開発したルーツシステムにある。 そのシステムによりプレイヤー同士での竜の被りはなくなり、それぞれが自分だけの竜を育てる事ができるので愛着も湧く。 そして、このゲームのもう一つの大きな特徴はオンラインの特性だ。 オンラインゲームでは自分の分身となるキャラクターを作るのが一般的だ。 しかし、このゲームは現実の容姿、名前は変えられないのだ。 ゲーム内の名前は現実のファーストネームが与えられ、誤差なく容姿、体格を現実から引き継ぐ。 プライバシーを守るためか仮面をつけるプレイヤーも珍しくはない。 このゲームが発売されると、このゲームおよびゲーム機の売上は壮絶な物だった。 どこのゲーム取扱店でも売切はおろか、入荷の目処が立たず、入荷次第購入といった客の予約でいっぱいの状況だった。 陽達も事前に予約していたにも関わらず発売から一ヶ月待ちでようやく今日から、この世界の仲間入りと言うわけだ。 アーテクト社は、それまで無名の企業だったが、これにより一躍有名企業になった。
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