第1幕 開幕ベル

4/8
前へ
/8ページ
次へ
僕はそんな学校の中等部に通っている… 教室へ入ると何時も静かな教室が珍しくガヤガヤとうるさかった。 「今日なんかあるの?」 僕は隣の席に座る友達…佐久間 颯斗に聞いてみた。 「それがさ、うちのクラスに外部入学者が来るんだってさ!」 「へぇ、珍しいね…」 僕は対して興味がないといった態度で席に着くと颯斗も自分の席に座ってその外部入学者について語っていた。 「しかもその入学者って女なんだけどさ、スッゲー技術なんだってよ!」 「ふ~ん…所でさ…」 僕は昨夜見た夢の不思議なサーカス団の話を颯斗に聞いてもらった。 「……その話、聞いた事あるぜ?なんでも死んだサーカスのアーティストが夜のパレードをしてるんだとか… 世界中の夜の街を…いや… 海の上や荒野をも静かにーーー銀色の煙をまきながら渡っていく…」
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加