グロイヤツ

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【永遠の束縛を】  ガチャ ガチャ チャリ・・・・・ ぎしぎし・・・・・・ 「痛いよぉ・・・・」 少女の悲痛な叫びは響き渡る 真っ暗な地下牢。 窓1つない真っ暗な闇が広がる 地下牢 「駄目だよ君は俺のなんだからこうやって鎖とかで縛っておかなくちゃ」 少年はにこっと笑い少女に微笑みかけた 「やだ・・・怖いよ 怖いよ 痛いよ 寒いよ」 少女はひたすら開放を望む声を出す 「痛い?寒い?怖い? 何言ってるの?俺がそんなことするわけないじゃないか」 してるはずのことを認識できないのか少年は疑問の顔を浮かべる 「ひッ・・・こわい」 「駄目だよ動くと痛くなるんだよ 動かないの」 少年は少女に近付き、顎を持ち上げる 「・・・・ッ」 「その顔はおかしいよ 笑ってよ 昔みたいに笑ってよ」 二人は仲のいい幼馴染みだった だが些細な出来事で二人の仲は狂ってしまった 「ひッやだああ・・」 「愛してるよ」 少年はにこりと笑って少女の腹を蹴った 「がふッ」 少女は苦しそうに顔をゆがめた 床にヨダレが飛び散る 「笑って?ねえ?笑ってよ」 少女の足を少年の足で踏む 「ああああああっ!!いたいよおおお」 少女の顔から涙が溢れる 「ほら笑って笑って」 この男は何を考えているのだろう 少女はふと思う 私が何をしたというのだろう この男はいつから狂ってしまったのだろう 「ああ、血出てるよ」 少年は少女の血を舐め取る 「ひ・・・・っ」 私が イケナイの? 「大丈夫?」 少年は少女の頭をなでる 「あ・・・」 昔のような彼の表情に少女の顔はうとりとする 「ほら ご飯だよ」 がちゃりとおかれたパン 「・・・・あ」 「ああ 手使えないんだっけ?じゃあ這いつくばって食べるといいよ」 少年はいつもの冷たい笑みに変わる 「・・・・・」 少女も暗い表情に戻る 「はい お食べ」 私は逃げられない 彼に囚われる もう このくらいとこから 出られない 「・・・・・」 囚われ束縛される 永遠の囚われ人 永遠の束縛 end
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