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新入生は下校し、寮に向かう。
御剣も割り当てられた自分の部屋に向かった。
「俺の部屋~俺の部屋~」
呑気に歌いながら。
「303号室はここか」
御剣は一人一つ部屋があるものだと思っていたが。
「あっ…濱くん」
部屋には濱がいた。
「あれ、御剣くん同じ部屋だったんだ」
「あっ……一人一部屋じゃなかったのか…」
御剣の願望は見事に砕かれた。
「御剣くんよろしく!!」
「あぁ濱くんよろしく」
「そうそう御剣くん、僕の名字間違ってない?」
御剣に問い掛ける。
「『濱』じゃないの?」
一瞬、やっぱりか…という表情を浮かべた。
「僕の名字は『浜』こっちの浜だよ」
正しい名字を教える浜。
「なるほど、すまんな…」
理解した御剣。
「今度から『浜』でよろしく」
「わかった」
部屋には二段ベッドと、勉強机が二つ、冷蔵庫、テレビ、扇風機、パソコンなど。
生活に使う電化製品はほとんど置いてある。
生活に困る事はほとんどないくらい。
問題があるとすれば、食事の問題、この学校では自炊する事になっている。
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