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凜の家から約30分程歩いただろうか。そこは、幻想的な空間だった。緑が青々と生い茂り、まるで其処だけが太古から時間が止まってる様に感じた。
「静かで空気の濃度が濃い感じがするね。」
と光輝は、凛に言った。
「ええ、此処だけは昔から変わらないわ。あの50年前の爆発の前から有ったのか、それともその後に出来たのか、それすらも分からないわ。ただ言えるのは、何故か此処には生き物が全く居ないって事位ね」
確かに凛の言う通りに、回りには全く生き物の気配すら感じられ無かった。
「さっ、着いたわよ」
と凛は光輝に言った。
いよいよか、と光輝は思った。
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