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「な、なんだ!?」
突然の事に光輝は、後ろを振り返った。するとその後ろから笑い声が聴こえる。その笑い声の方を見ると凛が笑っていた。
「あはは、光輝ビックリしすぎ。あれは、自分の能力を見つけた証よ」
そう言って凛は涙を拭きながら言った。
「凛…笑いすぎ…。めちゃくちゃビックリしたんだからな」
光輝は、ちょっと怒った様に言った。
「ゴメンゴメン、だって今の光輝のビックリした顔。あははははは」
「ったく笑い過ぎて酸欠になるぞ」
光輝は、呆れた様に言った。すると、後ろから水から上がる音が聴こえて来た。
「お待たせしました、どうぞ入って下さい。意外に快適ですよ。」
そう言って男は、何処かに消えて行った。
「さぁ、次は光輝の番だね。何の能力を持ってるのか楽しみだね。」
凛は自分の事の様に楽しそうだ。
「うん。じゃあ、行って来るよ。」
そう言って光輝は、泉の前で歩みを止め、ふと思った疑問を凜に質問した。
「能力は一人一つだけなのか?」
「ううん、相性の問題だから複数持ってる人も居れば、一つの能力を鍛え上げて色んな技を使う人も居るわ。大丈夫。光輝が弱くても守ってあげるから。私こう見えて強いんだよ?」
と凜は笑いながら言った。
「そっか、じゃあその時が来ない様に凜より凄い能力を手に入れて来るよ。なんか助けられてばっかだと尻に敷かれそうだしね。」
と光輝は笑いながら返した。そして光輝は泉に足を浸けた。
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