ゴールに向かって...

28/32
1001人が本棚に入れています
本棚に追加
/582ページ
何の予告も無しにやって来た、凜と彩に連れられて来たのは雰囲気の良いBAR。 お店の中に入ると、既に何かの準備をしているらしく、テーブルには料理が運ばれていた。 『ねぇ。二人ともどうしたの?明日こっちに来る予定だったよね?」 私の質問には答える気はないらしく、二人はニヤニヤし続けていた。 「お待たせー」 「秀一から連絡あった?」 私達が到着して、しばらくすると啓介と悠斗もやって来た。 そして私の携帯が鳴り、秀一からの電話だと確認した啓介は「貸して」と秀一の電話に出ていた。 皆は面白がっている様子だったけど、私は内心秀一に心配を掛けてしまっている事に罪悪感を感じてしまっていた。 「舞チン!なんかさー、いつもの秀ちゃんばかりじゃ飽きない?たまにはさ、こんなサプライズも良いんじゃない?」 そう言う啓介は、舌を出しながら優しく微笑んでいる。 それからしばらくして、「そろそろかな...」と皆の飲み物を注文する啓介は、扉の前にスタンバイして、私は緊張し過ぎてその場から離れた。
/582ページ

最初のコメントを投稿しよう!