進むべき道
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季節は秋― 朝晩の寒さが、私の気持ちを呵責(かしゃく)する。 夏のライブ後、私達はゆっくりと話しをする間もないまま、擦れ違いの生活を続けていた。 寂しさを我慢出来ない時には、眠い目を擦り、秀一の帰りを待っている事もあった。 けど、朝早くから出掛け、夜中の帰宅を繰り返している彼は、シャワーも浴びずベッドへ潜り込んでしまい、会話は勿論、寂しさが癒される事もないままだった。
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