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幸せになる為の結婚のつもりだった…。
これで、もう二度と秀一と離れる事もなく、二人ずっと一緒に居られると思っていた…。
なのに……。
今の私達の距離は遠いよね…。
遠すぎて、あなたが何を思い、考えているのか…何をしたいのか、私にはわからないよ…。
あんなに会いたくて…やっと会えたのに……。
見たくなかったよ…。
全てはSKYの為に…なんだろうけどさ…。
私は一人で居る事に…秀一を待つ事に…疲れちゃったみたい…。
その日、私はライブを見る事なく、一人で電車に乗り家へと帰った。
この広い大きな家に一人。
ここでの秀一との思い出はまだ無い…。
二人で種を蒔いた花は、一人では花を咲かせる事は無理なんだよ…。
そのままにしていると、蕾のまま枯れちゃうよ…。
また一人泣いていた。
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