加藤 啓介

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ライブは何とか成功した。 秀一は、折角俺が取りに行ったハーモニカを吹く事もなく、MCではあまり喋らず、俺の苛立ちは再びMAXになりかけていた。 『秀一!飲みに行こうぜ!』 感情を抑え誘ってはみたが、秀一はそれを知ってか知らずか…、簡単に断りやがった。 『明日も早いんだ…。悪い……。』 俺は、逃げる秀一が許せなかった。 『舞チンとこ帰るんだろ?』 『いや…。ホテルに泊まって、朝一で仙台に行く。』 あいつはもうダメだ…。 本気でそう思った。
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