さ迷う心

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ここ数日間、一度も家へ帰って来る事のなかった秀一が、ツアーの最終日の深夜に帰って来た。 よほど疲れているのか、着替えもしないまま、ベッドの中に潜り込んで来た。 私は、今日の最終日を見に行かなかった事を謝ろうと、ゆっくりと寝返りを打つ。 目の前には、調った顔で既に寝息を立てている秀一の顔が、月の明かりに照らされていた。
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