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私は、あんなに感情剥き出しで怒っている悠ちゃんを初めて見た。
『テメー!!どーゆーつもりだよ!!』
慌てて振り返る私が見た光景は、入り口で何も言わない啓ちゃんを、今にも殴りそうな勢いの悠ちゃんの姿だった。
啓ちゃんと一緒に居たと思われる、雅人も直ぐにやって来て…
『ど、どうしたんすか…?』
『いいから…雅人は黙っとけ…』
それからの啓ちゃんは、いつも見る強気な姿の欠片もなく、ただ悠ちゃんに責められ続けていた。
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