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あれからしばらくして泣き止んだ私達は、皆が片付けをしている間、今日のライブの話しで盛り上がっていた。
「やっぱり秀ちゃん、格好良すぎだよー」
「うん」
「感動を越えたよね!」
「うん」
いろんな秀一を、見て来たからこそわかるんだ。
ステージ上でキラキラ輝く秀一が一番好きだって...。
皆もそう...。
演奏中の啓介や悠斗の表情は本当に楽しそうで、見ているこっちまでが楽しくなっちゃう。
この人達が一番に求めている物は歌なんだ...と。
そして、ライブなんだ...と。
ここまで純粋に、一生懸命になれる彼等を、私は少しだけ羨ましくなってしまった。
今の私には何も無いから...
秀一の事しかないから......
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