ゴールに向かって...

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「すみません。...緊張取れないみたいだから、勝手に撮って貰えるかな」 「あははははっ。奥さんガチガチだしな...わかったよ」 無理を言い自然体の姿を撮って貰う事にした。 深呼吸を繰り返す舞の隣に座り、顔を覗き込む。 「秀一はやっぱり凄いよね」 「何が?」 「いっつもこんな事してるんでしょ?...私、今の時点でいっぱいいっぱいだよ」 そう弱音を吐く舞に手を差し延べた。 「しばらく休憩な。あっちの方見に行かない?」 そんな動きさえもカメラへ納めようするスタッフに関心しながら、ゆっくりと歩いて行った。
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