1002人が本棚に入れています
本棚に追加
あっさりと撮影は終わってしまい、まだ咲いていない桜の木の下で二人残されたまま...。
「さぁ、着替えに行くか」
「う、うん」
秀一のその声で歩き始めた私は少し不安になり、繋がれた秀一の右手を強く握った。
「ん?...どうした?」
立ち止まる秀一を見上げるが、何も問題ない様な顔で笑い掛けている。
「前撮りってこんなもの?」
「さー...俺も結婚式の前撮りは、流石に初めてだし...」
そう言って「大丈夫だよ」と手を引いてくれた。
最初のコメントを投稿しよう!