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結局、撮影の本当の内容を舞に伝える事なく、撮影は終了した。
翌日から新曲のキャンペーンで、各ラジオへ出演しながら、4月発売のミニアルバムのレコーディングも始まった。
「ねぇ、秀一...しばらくはお休みないの?」
いつも日付が変わってから帰宅する俺に、舞は心配そうに聞いて来た。
「んー。明日まではラジオ入ってるし...それからもレコーディングはあるしな...しばらくは無いかも」
「へっ?またレコーディング?新曲出たばかりじゃん!アルバム出すの?」
「うん」
「また?...じゃあ、TV出演とかで忙しくなっちゃうね」
喜んでいるのか寂しがっているのか、表情をころころと変えている。
「寂しい?」
舞を抱きしめて言ってみる。
「だ、大丈夫だよ!もう秀一の奥さんなんだし...寂しがってる場合じゃないでしょ?」
そう言う舞は、少しだけ顔を赤くしていて、益々舞が愛おしくなってしまった。
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