それぞれの変化

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何も話さず飲み続ける、俺達の沈黙を破ったのは舞だった。 「先にお風呂ごめんねー。今日はシャンパンなの?」 そう言って、シャンパングラスを持って来る舞は悠斗の隣へ座った。 「舞ー。こっち...」 自分の右側を指差し、舞へ言った。 「秀一はいつからそんなに独占欲強くなったの?」 舞は少し頬を膨らませ俺の隣へ座り直していた。 そして一口シャンパンを飲み聞いて来た。 「話しは終わった?」 舞の言葉を聞き、俺は悠斗を見た。 「舞ちゃん...。彩ちゃんの好きなヤツ知ってる?」 悠斗は弱い口調で舞へ聞いていた。 「へっ?...悠ちゃんじゃないの?」 「なんかー、こっちの弁護士みたいなんだけど...」 「弁護士?.........あっ」 心当たりのある舞は、急に声のトーンを下げ悠斗へ答えていた。 「知ってるかも...」 「そっか......」 そう言って笑顔を見せる悠斗に、俺はシャンパンを注ぎながら言った。 「何もしないで諦めるんだ...」 意味のわからない舞がきょとんとする中、悠斗は吹き出し言ってた。 「秀ちゃん、啓ちゃんみたいだし...」 まだ自分の中で葛藤している悠斗には、今は何を言っても無駄な事だと思った。
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