絶望文学集

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没ちゃん   親譲りの死にたがりで子供の頃から死ぬことばかり考えていた。 小学校の時分、2階から飛び降り自殺を図ったが死ねなかった。 翌年、ペーパーナイフで手首を切ってみたがやはり死ねなかった。 さらにその翌年、こよりで首吊り自殺、アスパラガスでガス自殺を図るもやっぱり死ねない。 そんな人生。   ―絶望文学集― 第三集より
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