プロローグ

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我が家の近くには公園がある。 遊具は少なく規模も小さな物だが、辺り一帯に住む子供達の遊び場としていつも賑わっていた公園だ。 俺は軽い足取りで、そこに向かって歩いた。 因みに、俺はいつも年上とばかり遊んでいた。 近所に年の近い友達がいなかった為だ。 この頃の二、三歳差は大きく、遊びの中でも身体能力は開いてしまう。 それでも体を動かす事が大好きだった俺は、がむしゃらに年上相手にも向かって走り、ボールを奪い合っていた。 俺は今日もサッカーに入れて貰おうかな、と考えながら歩いた。 爽やかな風が頬に当たり気持ちがいい。 うむ、こういう日には遊ぶに限るものだ――と俺は一人頷く。 子供の頃から、体を動かす事が好きなのは変わらない。
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