プロローグ

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目覚めると、時刻は午後三時だった。 少しぼんやりとした頭を掻きながら、俺はソファから体を起こす。 顔をクッションに押し付けて寝ていた所為か、頬が真っ平らになっていた。 (……かお、あらおう) ふらふらと洗面所に向かい、顔を洗う。 俺の寝起きの悪さは昔からで、一分間は顔を洗い続けなければ起きない程だ。 冷たい水を顔に叩き付ける事、十五回目。 漸く意識が覚醒した俺は、一気に踏み台から飛び降りた。 着地に失敗した。 色んな意味で眠気が吹き飛んだ所で、俺は遊びに行く事にした。 打ち付けた額をさすりつつ、母に外出を告げ、俺は外に出た。
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