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俺の声に机にうつ伏せていた由宇が飛び上がるような勢いで体を起こし、俺の姿を探しだす。
そして俺の姿を見つけると表情を強張らせた。
俺はそんな由宇から目を反らさず真っ直ぐ見つめ、そしてゆっくり席を立つ。
それに反応するように由宇も慌てて席を立ち、逃げるように後退りだした。
由宇の目がが分かりやすいくらいにキョロキョロと教室中を見渡し逃げ道を探しだす。
｢今、呼んだだろ？｣
俺はそれを無視してゆっくり机の間を進んで行く。
ガタンッ
俺が少し出ていた椅子にぶつかった瞬間、由宇が俺の隙をつくように教室を抜け出そうとした。
勿論、俺はそんな由宇を逃がすわけなく、教室を出た瞬間の由宇の腕を捕まえた。
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