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佐々木も帰り、さっきよりも静まり返った教室で自分を落ち着かせるために深く息を吐く。
本当はなかなか姿を現さない由宇に苛々し始めていたのだ。
日は沈みかけ、人の気配も少なくなっていく。
俺は椅子に足を上げ、体育座りのようにして頭を膝にやる。
そして目を閉じ、気持ちを落ち着かせる。
最近、気が張ることや滅入ることが多かったせいか寝不足続きで徐々に眠気が襲ってきた。
それを必死に堪えようとするが、睡魔には敵わなくて俺はいつの間にか意識を手放してしまった。
－－･･･
－･･･
微かな物音に俺は遠い意識の中から一気に引き戻された。
寝ていたせいか頭がボーっとしてまだ上手く働かない。
とりあえず時計でも見ようかと頭を上げた瞬間、由宇の姿が飛び込んできた。
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