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ホームルームが終わり、帰宅する生徒や部活に向かう生徒で教室は、一気に人がいなくなってしまった。
そしていつのものように私達の机の周りに集まり雑談が始まる。
紗奈は、勝手に私の前の人の椅子を借りて、晴は、未柑の机に座りモノサシで私の頭を突いている。
杏也は、泉水の椅子を半分使って座っている。
春日君が迷惑だからやめてあげれば良いのに……とかは、いちいち言わない。
とりあえずの話題は、やっぱり春日君の話だった。
晴:「ってか、転校生も初日から大変だなっ!杏也なんかに好かれるなんて」
泉水:「ううん、俺はすっごい助かったけど…」
杏也:「そうだそうだ!泉水もっと言ってやれ!このメンバーは、俺を蔑(ナイガシ)ろにする傾向があるからな……」
紗奈:「そんなこと無いよ♪少なくとも私は、杏也君を尊敬してるよ♪」
杏也:「そうやって言ってくれるのは、紗奈だけだよぉ!」
そう言いながら杏也は、泣き真似をしている。
香織:「そういえば、春日君は、目立つのって得意?」
泉水:「あ、泉水で良いよ!目立つってのは、どういうこと?」
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