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香織:「頑張って学校まで行けば愛しの杏也君に会えるよー?」
新学期早々、なんで私がこんなことしなきゃいけないの?
暑さで今にも倒れそうになっている紗奈の腕を引っ張って励ましながら学校へと向かう。
紗奈:「新学期からクーラー導入しないのかな?」
香織:「無理でしょ?
入れるんだったら7月に入ってるって……」
紗奈:「だよね……」
そんな話をしながら学校に着く、教室に行くと新学期だからだろうか?久しぶりに会ったクラスメイトとの話に花が咲いて、とても賑やかになっている。
紗奈:「あぁーーー!」
校舎の中は、外に比べると直射日光が当たらないので紗奈も元気が戻って来ている。
香織:「どしたの?」
紗奈:「まだ杏也君来てないみたい……」
香織:「そう?ま、いっつもギリギリなんだから、今日もそれくらいでしょ?」
紗奈:「うん、、」
落ち込んだ紗奈と別れて自分の席へと向かう。
私の隣の机にはすでに明が下敷きを団扇(ウチワ)代わりにして座っている。
香織:「明、おはよう♪」
明:「あ、おはよー!今日も嫌になるくらい暑いね?」
香織:「ホントだよね……学校があると更に暑い気がするし!」
明:「だねぇ……」
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