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香織:「やっぱり夏休み明けって感じだよね?」
明:「え?なんで?」
香織:「なんて言うか、教室内がザワザワしてるじゃん?」
明:「これ多分違うザワザワだと思うよ?」
明は、教室の中を見渡しながら言う。
香織:「へ?どういうこと?」
明:「なんかね、転校生が来るらしくてさ!きっとその盛り上がりだと思うよ」
香織:「転校生?時期おかしくない?」
明:「まぁ、家庭の事情でしょ?それに2年の4月に引っ越してきた香織だって十分おかしいと思うけどなぁ……」
私をジーっと見ながらそう言って来る明
香織:「そういえば私も引っ越してきたんだった!」
今、この学校に馴染んでることを考えると何だか笑えてくる。
明:「それを忘れるなんて……夏休みボケ絶好調だねぇ♪」
2人で笑うと、私達の中で転校生の話は、自然とどこかに行ってしまった。
って、言っているのに……
教室の反対側から目を爛々と輝かせた紗奈がやって来た。
話は、当然さっきまでしていた転校生についてだ。
杏也がまだ来ていないことを心配していなくて良いのかぁ?
雅にチクっちゃうぞ~!!
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