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杏也は、廊下から転校生の春日君を見ているようだ。
杏也:「あ!すいません!教室間違えました!」
そう言ってドアを閉めようとする杏也を多恵ちゃんが声で制する。
多恵:「あっ!水橋君?教室あってるよー!」
その言葉に反応して教室に入ると、教壇の前まで行って春日君をジロジロ舐めるように見ている。
多恵:「水橋君!今日転校してきた春日泉水君、春日君!遅刻常習犯の水橋杏也君」
多恵ちゃんは、春日君と杏也にお互いを紹介させている。
杏也:「俺のことは、杏也って呼んでくれたまえ!」
泉水:「あ、うん!俺も泉水で良いよっ♪」
2人でそう言い合って握手までしている。
教室にいる他の生徒は、なぜこの時期の転校なのか、その理由が知りたくてうずうずしていると言うのに。
杏也:「泉水って俺と身長同じくらいだなぁ?」
泉水:「あ、そうだねっ!」
杏也:「俺、163なんだけど泉水は?」
泉水:「俺は、162だよ!」
杏也:「俺の勝ちだなぁ♪よしっ!俺の弟にしてやる♪」
泉水:「よ、よろしく!」
2人は、教壇の前で先生とクラスの皆をほったらかしにして急激に仲良くなっていってる。
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