ゆりと隼人

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  「ゆり頭悪いからセリフなんて覚えれないし、衣装とか道具用意したりとか…大変そうじゃん?」     とっさにそれらしい言葉が出た。 ゆりに続くようにたかしも話し出した。     「確かに劇はなあ~。話しもありきたりなのしかしらねえし…やるなら面白い事が良いよな!」     「あっ!!」     いきなり大声を出したのはまなだった。クラス中の視線を浴びながら何かをひらめいたまなは話し出した。     「まな、良い事思いついたよぉ!劇やろうっ!!?」     全くもって意味が分からない。     「まなー、理由は?意味分かんねえよ」     だいちの言う通りだ。     「だから!さっきたかしは『ありきたりな』劇は嫌だって言ったでしょう?」     まあ、白雪姫とか桃太郎とかはストーリーが分かりきっているから面白味がない。それに素人がやっても雰囲気が出ないだろう。     「て事は、オリジナルストーリーの劇にすれば良いんじゃぁん!例えば…現代版赤ずきんちゃんとかさぁ♪♪」     凄く自信満々で満足そうに言うまな。 それ著作権とかは大丈夫なのかな…。
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