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「てゆーのは冗談だけど!」
「はっ?」
バカにしてるのかな。
隼人に限ってそんな事はないと思うけど。
「…やっぱ恥ずかしいな、面と向かって言うの。」
徐々に隼人の顔は真っ赤になり、恥ずかしそうに下を向きながら、話してくれた。
「ゆりの好きな所は…初めは『ツンツンした子だな』とか『わがままそうだな』って思ってて。」
…その通りだけど。
実際元彼達にもそんな理由で振られてきたし。
ゆりも自分で自覚してるもん…。
「でもさ、仲良くなるにつれてゆりって素直だし良い人なんだなって気づいたんだ。」
「まっ…待って。ゆり素直じゃないし、良い人でもないよ?それは自分が良く分かってるし…。」
隼人はゆりを買いかぶりすぎだよ…。ゆりはそんなに性格良くない。
『恋は盲目』。
本当にそうだね。
お茶を持つ手が自然と強まった。
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