ゆりと隼人

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  「俺らつき合わない?」     高校2年の秋 いつも一緒に連んでいるグループの隼人に告白された。     「…ゆりでいーの?」     正直、隼人の事をそういう風な目で見た事はなかったが、いつも連んでいる以上、自分のせいで雰囲気が悪くなったりしたら嫌だと思った。   でも…隼人は優しい。   つき合ったら大事にしてくれそうだな。   そんな軽い気持ちだった。   「ゆりがいーの!!」   「じゃ…よろしくね。」   そう言って笑うと、隼人も嬉しそうに笑った。       でも───   この時軽い気持ちでつき合わなければ───     隼人を 消えてしまいたくなるほど愛さずにすんだのに───
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