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私は両手に絵の具やポスターカラー、ガッシュ、ペンを沢山持って美術室を出る。
『根室さん!』
振り向くと雨宮君が手をふっていた。
それを不思議そうに麻美ちゃんが雨宮君を見てそのあと私に視線を移し微笑んで手を降った。
『委員会頑張れぇ!!』
私も二人に手を振り美術室を後にした。
―――――
―――
―
只今、パソコン準備室前。
美術室で寄り道しすぎたかなと思いここまで走ってきた。
息を整えドアを開ける。
ガラガラ…
すると中にいた市野さんと目が合う。
私は頭を下げて中に入った。
まだ坂江さんは帰って来ていないみたい。
私は市野さんが原稿を書いている横を通り過ぎレタリングの続きの紙を前にして床に座った。
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