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カズマが出ていった後入れ替わりでレオンが室内に入ってきた。
「本当によかったのですか?」
ぐったりとして椅子にもたれかかっているカレンにレオンは言う。
「何を、ですか?」
「先ほどはあぁ言いましたが、あいつを軍に入れたこと、です」
そう言ってレオンはカズマが出ていった方をちらっと見る。
「軍上層部が決めたことですので私がとやかく言えることではありません」
カレンは溜め息をつきながら答えた。
「それに中佐も見たでしょう、あの子の操縦技術。初めての操縦であそこまでやれたこと、これからのことを考えると非常に戦力になるわ」
「わかりました。大佐がそう御考えなら私は何も言いません。では」
そう言ってレオンはくるりと後ろを向き、部屋を後にした。
部屋に一人になったカレンはデータベースからアームウイングのパイロット資料を見た。
「これから彼らには、人類を守ってもらわなくてはならない。人類最後の希望、アームウイングに乗って……」
そう呟いた。
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