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「………………ι」
足元には、さっきのロン毛の兄ちゃんが俯せに寝てて、手足がピクピク痙攣してた。ちょっとキモい。
「趙子龍よ。無事かね?」
「貴女、何者?」
うわ…すっげぇ髪型。真っ白で上に垂直に伸びてるよ。どんなポマード使ってんの!?とか思ってたら、横の美人なミニスカのお姉さんがアタシを睨んでいた。しかもオマケに槍の刃先が喉元に当てられてます。
「痛たた……一体何が……!?」
痙攣してた兄ちゃんが、片手を頭に添えて首を捻ってアタシを見た。
「なっ!?ななななな……////」
アタシを見た途端、ロン毛の兄ちゃんが顔を真っ赤にして吃りだした。
「あ、ごめんごめん。今どくね。」
多分原因はアタシがロン毛の兄ちゃんを押し倒したように見えるこの体勢だと気づいて、アタシは兄ちゃんの上からどいた。
「あ、いや…済まない。」
兄ちゃんも恥ずかしそうに頭をかきながら立ち上がった。って…背ぇデカイなオイ!しかも、イケメンって奴か!?
「いけ…めん?」
首を傾げる兄ちゃんに、アタシはヤベッ!と思った。まさか声に出てたとは!不覚!!
「将軍、お怪我は?」
「あぁ星彩、大丈夫だ。」
「ところで、そなたは何者かね?」
おお~美男美女は絵になるなあ~とか思ってたら、例のすげぇ髪型のジジィが話しかけてきた。
「あ?アタシは…「というかお前たち!戦わぬと死ぬぞ!」……は?」
なんだよ、人が挨拶しようとしたのに。とか思ってたら、急に腕を引っ張られて誰かに抱き抱えられていた。
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