23人が本棚に入れています
本棚に追加
「星彩!左慈殿!尋問は後だ。今はこの場を切り抜ける!!」
アタシを抱き抱えているのは、さっきの兄ちゃんだった。槍を構えてアタシを背中に隠してくれている。目の前には肌が青色の変な奴らが殺気立った様子でアタシ達を囲んでいた。
「ふむ。趙子龍よ、いま少し進んだならば活路が見出だせる。行くぞ。」
「わかりました。では星彩、島津殿。行きましょう!」
「承知!」
「はい!」
「って、ええええっ!?アタシもかよ!?」
完璧巻き込まれたアタシは、趙子龍?とか言う兄ちゃんに抱えられてその場を逃走した。
「ふぅ~ん…あれが遠呂智様が言ってた女か…。」
その頃、遠く城の屋根の上から妖艶に笑う妲己の姿があった。
第二章へ……
最初のコメントを投稿しよう!