あつい日

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暑さにうんうん唸りながら惰眠を貪り、ほうと目が覚めた時には夕方の6時になっていた。 うつ伏せで寝ていたので、右の頬に畳の跡がくっきりとついている。 着ていたTシャツは汗で張り付いていた。 気持悪いので、シャワーをしにお風呂へ向かう。いつも烏の行水。 亜紀は五分程で風呂場を出る。真っ白いノースリーブのワンピースを着た。黒々と焼けた細い腕が白い服に映えた。肩まで伸びた髪はまだ濡れたままだ。 亜紀は少し、散歩をする事にした。陽はもう沈みかけていて、昼間より幾らかは過ごしやすくなっている。ビーチサンダルに形のいい足を滑りこませ、勢い玄関を開けた。 アスファルトの熱したにおいが鼻を通り、脳に染み渡る。
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